インプラント治療と歯列矯正の関係

インプラント治療と歯列矯正は、矯正歯科で同時に行うことができます。
ただし、歯列矯正を始めて、少し期間を置いてからインプラントを受けることになります。
歯列矯正は歯に特殊な装置を付け、歯並びをよくする施術です。
装置によって歯が引き合うことにより、歯並びが整って美しくなります。
治療期間は一年半から二年程と長期になりますが、その後、美しい歯並びで生活できることを考えれば、充分に耐えられる期間です。
しかも、歯並びが悪いことが原因で食べ物が良く噛めなかったりする場合は、長期間の治療になるとはいっても治療を受けないと、これからずっと食べることが苦痛になってしまうため、治療は受けたほうが賢明といえます。
また、歯並びが悪いと噛み合わせが上手くいかないため、肩こりや腰痛の原因になることもあります。
歯をしっかりと噛み合わせて踏ん張るということも難しいため、力仕事にも支障が出る場合があります。
ただ、歯列矯正を受けている間、周囲から装置が見えてしまうため、敬遠する方がいます。
一般的な器具は銀色で目立ってしまうため、見た目があまりよくないのです。
そこで、透明な器具や、器具を裏側に装着するという方法に注目が集まっています。
ただ、歯列矯正は治療期間が長い傾向にあり、2~3年はかかると考えたほうが良い治療法です。

インプラント治療は、顎の骨格に人工歯根を埋め込み、そこに人口の歯を取り付ける施術です。
人工歯根ですから、歯を取り付けたいところに取り付けることができ、歯並びを美しくすることができます。
そして、インプラントは失った歯だけを取り戻すということもできます。
一本だけ抜歯して、そこへ人工歯根を埋め込むことが可能なのです。
ただ、インプラント治療を受けるには、顎の骨格がしっかりしている必要があります。
そして、インプラントは自然の歯とは異なり、取り付けた後に移動させるということが不可能です。
よって、まずは自分が持っている天然の歯を歯列矯正によってある程度動かしてきれいな歯並びにしてからインプラントを埋め込むという流れが技術的には最適です。

ただ、今はインプラントを先に施してから歯列矯正を行うという施術もあります。
インプラントを先に施し、そこを起点として本来ある歯を移動させるという方法です。
この方法だと、動かしたい歯だけを動かすことができます。
従来の歯列矯正では動かしたくない歯も動いてしまうことがありました。
インプラントをしてから歯列矯正するという方法なら、動かしたくない歯はそのままの位置に留めておくことができるのです。

歯列矯正とインプラントの両方を考えている場合、歯医者選びは慎重に行ってください。
歯列矯正とインプラントを別々の歯医者、もしくは矯正歯科で受けてしまうと、治療の過程が分かりにくくなってしまいます。
きれいな歯にするまでの計画をうまく立てることができなくなってしまうからです。

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